リンサングアノの原材料にはリン酸質バットグアノを使用しております。リン酸質バットグアノの特徴は良質のリン酸と腐植酸の含有率が高い事にあります。
このリン酸質バットグアノに含まれているリン酸は、コウモリの死骸やコウモリが色々な虫や小動物を食べて出した排泄物などに含まれていたリン成分が、 洞窟内で数百年間堆積していた間に完全に醗酵、凝縮したもので、また腐植酸も同じくコウモリの死骸などが洞窟内で数百年間堆積している間に腐植、 風化して生じた天然成分です。
リンサングアノには多くのリン酸成分が含まれており、その半分以上はく溶性リン酸です。く溶性リン酸は緩効性なので、じっくりと作物に吸収されます。
リン酸成分は肥料三要素の中で最も吸収効果が悪い要素です。場合によっては施肥量の20%程度しか吸収されず、多くは無効状態で土壌に残留するか、肥効領域外に流出する事もあります。その原因の一つが土壌中に含まれる諸金属成分と結合、固定化され、作物が吸収出来ない形になるからです。この固定化を防ぐことによりリン酸の吸収効率(肥料効果)が大幅に向上します。リンサングアノに含まれている腐植酸はリン酸成分より先に土壌中の金属成分と反応し、リン酸の固定化を阻止する重要な役割を果たしています。
<アンデス貿易様より>